2027年度 ジュニアレジデンシー「選択科目」

ここでの経験が、
医師人生をひと回り
大きくする。

2年目の選択ローテーション、行き先は決まりましたか?内科系の重症患者を多職種のチームで診る急性期ICUには、生理学から人工呼吸器、血行動態、栄養、倫理まで——医師として必要な引き出しが一気に身につく、濃密な数週間があります。

先輩医師に教わりながらメモを取るローテーター
先輩のミニレクチャーをメモ中
message

まずは、見学から
始めませんか?

「集中治療は難しそう」「自分に務まるだろうか」。そう感じている方にこそ、一度見に来てほしい場所です。

朝のカンファレンスでは、看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士が患者さん一人ひとりについて順番に発言します。チームで重症患者を診る空気は、見学するのがいちばん早い。

進路を決める前に、まずは一度、遊びに来てください。

about us

数字で見る、聖路加ICU

敗血症・呼吸不全・血液腫瘍・免疫不全——内科系の重症患者が集まる急性期ICUです。数値はJIPAD(日本ICU患者データベース)2024年度 施設別レポートの実データです。

532
年間登録症例数
JIPAD 2024年度
55.8%
非手術入室の割合
全国平均 35.6%(約1.6倍)
約3
RRS/MET経由の入室
9.2% vs 全国 3.2%
24.7%
感染症症例の割合
全国 10.4%(2倍以上)
27.4%
HFNC使用率
全国 12.6%(2倍以上)
11.1%
免疫抑制のある患者
全国 6.9%

内科系ICUとしての深さ

非手術入室が半数を超え、感染症・血液腫瘍・免疫不全の患者が全国平均より多く集まります。三次医療機関として、病態生理から考える集中治療を経験できます。

多職種で診る文化

ICUカンファレンスでは、レジデント・看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士・スタッフ医師が、患者さん一人につき5〜7分かけて順番に発言します。

院内急変の最前線

RRS/MET経由の入室は全国の約3倍。院内急変への対応から集中治療への橋渡しまで、急性期対応を学ぶ機会が豊富です。

elective

2027年度の選択ローテは、
「夜勤専従」スタイル。

2027年度は、新規入室・急変対応が集中する夜間帯を選択者がまとめて担当します(週2〜3回)。症例と手技を、もっとも密度高く経験できる設計です。

スタッフステーションに集まるICUチーム
選択ローテでは、この輪の真ん中で働きます

あなたが「ファーストコール」

新規入室・急変対応のファーストコールとして、主体的に重症患者マネジメントを担当します。日本集中治療医学会の教育プログラムに基づき、気道管理・人工呼吸器・循環管理・鎮痛鎮静・中心静脈/動脈ライン確保を、実際の重症患者管理の中で経験します。

夜勤は週2〜3回、明けは帰宅

夜勤は16時〜翌9時。明けは朝の回診・申し送り後に帰宅し、日中は休息・自己学習・振り返りに使えます。非選択のローテーターと勤務帯が重ならないため、お互いの経験機会を奪いません。勤務曜日は希望を聞いて、オーダーメイドで調整します。

時間外は月45時間以内に設計します

勤務パターン週の勤務時間月の時間外労働(目安)
夜勤 週2回32時間(法定内)0時間
夜勤 週3回48時間約35時間
週2回・週3回を交互平均40時間約17時間

夜勤1回=16時間換算。月の時間外労働は「週あたり超過時間×4.33週」で概算し、いずれも上限45時間/月の範囲内です。夜勤専従といっても無理はさせません——患者数や体調を踏まえて相談しながら組みます。

週間シフトの一例

夜勤 週2回の例
日中8:00〜17:00明け休み明け休み休み
夜勤16:00〜翌9:00勤務勤務
夜勤 週3回の例
日中8:00〜17:00明け明け明け休み
夜勤16:00〜翌9:00勤務勤務勤務

「明け」は朝の回診・申し送り終了後に帰宅します(勤務時間は前日の夜勤に含みます)。曜日は希望に応じて調整します。

for you

志望科が決まっていても、
いなくても。

当直中に病棟の患者さんが急変したとき、応援が来るまでの数分を、ひとりで動けますか。ICで「気管切開」の話をするとき、そのあとに患者さんとご家族が過ごす日々を具体的に思い描けていますか。ICUで学ぶ全身管理は、どの科に進んでも土台になります。ここで数週間過ごすと、その「わからなさ」が確実に減ります。

ビデオ喉頭鏡を使った挿管トレーニング
手技はシミュレーターで練習してから、実際の症例へ

敗血症も、DKAも。「最重症」を自分の手で。

55.8%非手術入室
全国 35.6%
24.7%感染症の割合
全国 10.4%
3.8人工呼吸日数の中央値
全国 1.4日

内科医のキャリアで必ず出会う「病棟でいちばん重い患者さん」。その最終形が毎日入室してくるのが当院ICUです。臓器の内訳も神経23.3%・消化管21.6%・呼吸器16.1%・代謝性8.0%と幅広く、腎代替療法(間欠的)は7.9%と全国の約2倍。内科疾患の最重症形を、人工呼吸器・循環作動薬・血液浄化まで使って自分の手で治療します。

人工呼吸日数の中央値は3.8日で全国の約2.7倍。挿管して終わりではなく、ウィーニングして抜管するまでを最後まで担当できるのがこのICUの特徴です。by systemで全身を評価してプランを立てる「型」は、そのまま2年目以降の病棟診療の武器になります。

education

「教わる仕組み」が、ある。

ICUは、放っておくと忙しさに流されて学び損ねる場所です。だから当科では、到達目標・レクチャー・経験すべき症例と手技を、すべて「見える化」しました。今日は何ができるようになったのか、あと何が残っているのかが、ローテーション中いつでもわかります。疑問をその場で調べられるよう、ローテーターだけが使える学習サイトも用意しています。

シミュレーターを囲んでの気道管理トレーニング
シミュレーターで、手を動かしながら覚える

ローテーション到達目標

5 goals
  • 1患者を by system で評価し、適切なプランまで提示できる
  • 2チームの一員として多職種を尊重し、協働できる
  • 3人工呼吸器の設定を理解し、適切な変更を行うことができる
  • 4各種手技を、適切に完遂することができる
  • 5急変患者を前に適切な対応をとり、上級医やICUへ繋げることができる

ICU PASSPORT

12 lectures by staff

ローテーション中に全12コマのレクチャーをスタッフから直接受けられます。ローテ開始後2週間以内のコンプリートが目標。達成状況はパスポート形式で記録します。

全12コマ:鎮痛・鎮静/気管挿管/超音波検査/ICUの透析/Neuro ICU/人工呼吸器/HFNC・NIV/手技・穿刺/栄養/医療×AI/ヒューマンケア/緊急ACP

ICU PASSPORTと3つのチャレンジパックの実物カード・ステッカー
TOP-10 Essential Cases

敗血症性ショック・ARDS・DKAなど、ICUの代表10症例を経験する

10 CVCs Challenge

CV・PICC・バスキャスを10本以上挿入する

5 RRS / ICU Admission

院内急変対応・緊急入室に5症例以上立ち会う

one day

ICUの1日

日勤はカンファレンスを軸にリズムがはっきりしています。選択ローテで担当する夜勤は、入室対応と手技が集中する時間帯です。

ICU入口のサイン
1日はこのドアの向こうから始まる
日勤 7:30 〜 16:00
7:30
夜勤からの申し送り
夜間の経過を把握し、朝のプレゼンを準備します。
8:15
腎臓内科カンファレンス
腎臓内科が主科・コンサルトの患者さんをプレゼンします。
8:45
ICUカンファレンス
レジデントが by system でプレゼン。看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士・スタッフ医師が患者さんごとに発言します。
9:00
病棟業務
オーダー・手技・Daily Chart の記載など。
12:00
半日勤務の日は、ここで退勤
午後を自己学習や休息に使えます。
16:00
夜勤への申し送り・業務終了
急ぎでないオーダーは16時まで。夜勤帯へ引き継いで終了です。
夜勤 16:00 〜 翌9:00
16:00〜
日勤からの申し送り
日中の経過を引き継ぎ、その日の受け持ちを確認します。
17:30〜
方針確認と検査結果の確認①
先輩医師・インチャージNsと方針をすり合わせ。18時に血液ガスなどを確認し、その後夕食へ。
19:00〜
ICU入室症例の対応
新規入室・急変対応が集中する時間帯。手技はすべて独り占めできます。
22:00〜
症例振り返り・ミニレクチャー
その日の症例を先輩と振り返ります。24時に検査結果の確認②。
6:00
検査結果の確認・申し送りの準備
カルテ記載もこの時間に済ませます。
7:30
日勤への申し送り・退勤
申し送りが終わったら退勤です(9:00まで)。
週のアクセント:金曜13:30からは感染症科の医師による「ID×ICUカンファレンス」(週1レクチャー)があります。土日祝の日勤は8:00申し送り開始、12:00にスタッフへ引き継いで帰宅します。
voices

先輩ローテーターの声

ローテーション後に研修医が回答するアンケートの自由記載から抜粋しました(一部要約)。指導体制と多職種チームの雰囲気、時間外も勉強しやすい環境を挙げる声が多く、「5週間では学びきれなかった」「もっと長くローテーションしたかった」という感想も届いています。

ベッドサイドでの人工呼吸器の指導
ベッドサイドで、その場で教わる
ICUチームの方々皆さん丁寧に教えてくださり、最も楽しく充実したローテでした。教育システムが整っており、時間外も勉強しやすい環境でした。

指導体制が整っており、それぞれの先生方の知識も豊富であるため、大変充実した時間を過ごすことができた。

治療方針のディスカッションに研修医も組み入れてくださることがとても嬉しく、勉強になりました。5週間では全然学びきれませんでした。

診療科全体として教育的でとても勉強になった。学ぶことがとても多い研修であり、より長期間ローテーションしたくなった。

今までの研修の総まとめのような研修でした。とても有意義でした。

酸素化・換気を意識し、挿管理由と抜管が見込めるかを考慮しながらSBTを行うことの大切さを学ばせていただきました。

culture

無理なく働けて、
遠慮なく頼れる。

重症患者を診る場所だからこそ、働き方と心理的安全性を大切にしています。以下はローテーター向けの案内に実際に書かれている運用です。

デスクでカルテを書くローテーター
困ったらすぐ隣に聞ける距離

残業は月80時間を超えません

紹介状作成などの業務が発生しにくく、半日勤務も組み込まれているため、残業が積み上がりません。正当な時間外申請はまったく問題なく、自己研鑽での残留も歓迎です。

迷ったら、すぐ呼んでいい

異変があったら、まず上級医に報告。判断より報告のスピードを評価する文化です。「何もできなくていいから、まず駆けつける」——伝書鳩で怒る先生はいません。

できないことは、代わってもらえる

手技はできることよりも、適応を考えて提案できることを重視します。タイムアウトから30分で完遂できなければ必ず術者交代。抱え込まずに助けを求めるほうが、正しい行動です。

team

スタッフと、仲間たち

ICUを動かしているのは、集中治療科のスタッフだけではありません。カンファレンスでは看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士がそれぞれの視点で発言し、そこにローテーターも一員として加わります。ここで一緒に働いてきたメンバーを紹介します。

ICUスタッフとローテーターの集合写真
ローテーション最終日の一枚

目指すのは「Hotel ICU」

患者さんに安らぎと最高のケアを提供する——それが私たちの掲げる「Hotel ICU」です。環境を整えるという意味だけではなく、ICUに関わる全員が患者さんに向き合うための合言葉です。多職種のチームの一員として、あなたが加わってくれる日を楽しみにしています。

聖路加国際病院 ICU部長・集中治療専門医
岡本 洋史

集中治療科のスタッフ

計6名。麻酔科・救急科・総合内科・腎臓内科など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが揃っています。

  • 岡本 洋史ICU部長/集中治療専門医
  • 青木 和裕スタッフ医師
  • 後藤 俊作スタッフ医師/麻酔科出身
  • 村松 俊スタッフ医師/救急科・麻酔科出身
  • 関谷 智フェロー
  • 田中 優希フェロー/救急・集中治療出身

ここで一緒に働いた仲間

101

2024年度からの2年半で、101名がICUのチームに加わりました。医師だけでなく、看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士も同じ一員として、患者さんを一緒に診ています。

医師
80
看護師
13
薬剤師
3
理学療法士
3
栄養士
2

年度別では2024年度37名、2025年度36名、2026年度28名。現在も一緒に勤務しているメンバーも多くいます。

聖路加国際大学 礼拝堂の内観
聖路加国際大学 礼拝堂
contact

見学も、選択ローテの相談も、
いつでも歓迎です。

半日だけでも、カンファレンスだけでも構いません。「候補として迷っている」段階のご相談も大歓迎です。

研修が決まった方へ:聖路加ICU ローテーターガイド(ローテーター専用・ログインが必要です)